活動日誌

保安管理ほか活動日誌です。

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停電点検コンサル業務

本日は某発電所様の停電点検コンサル業務に伺いました。

前日から仮設発電機を搬入して重要回路に電源供給しながらの試験です。

こちらは常用発電所で系統連系リレーはもちろんですが、個人的にあまり触る機会が無い界磁喪失継電器があります。

比率作動やスポットネットワークよりも触ってませんね。直流地絡継電器や距離継電器と同じくらい依頼が有るのは稀に感じます。

とはいえ製造メーカーが無くなっている訳でも無く、取説もしっかり有るので試験自体は特に難しくもないですし、お勉強がてら若い子にお任せしました。

ただ、私が相当昔に作った書式が分かりにく過ぎて申し訳ありませんでした。分かりやすく一新したので、次回はもっとスムーズにして貰えるのじゃないかと思います。

試験が出来るのは正直当然だと考えていますが、実際に動作するようなシチュエーションで電流・電圧・位相の変化、発電機と系統がどんな状態になっているのかを考えながら出来るようになってもらえると、と思います。

というか、理解せずに試験するのは自分だったら怖いです。

誰でも出来るようにマニュアルを作ることも大切だと思いますが、マニュアルに頼りすぎてマニュアルに無いことは出来ない人が増えていると感じます。

「なんでマニュアルのこの項目をするか分かる?」

「マニュアルに書いてあるからです」

「しなければいけない理由は分かる?」

「・・・。」

というやり取りを幾度となくして、技術者の将来を危惧しました。

マニュアルはミス防止の為であり、マニュアルをやるのが仕事ではないと考えているのですが、私が古いタイプの人間なのでしょうか。

話は逸れましたが、珍しい継電器や各種試験など、何でもお問い合わせください。豊富な知識と経験でご対応させて頂きます。

消火栓ポンプほか修繕

本日は消火栓ポンプの呼水槽逆止弁、非常放送不鳴動スピーカー、非常灯のバッテリー取替を実施しました。

呼水槽の逆止弁はメンテしてみたものの逆止が利かず取替。スピーカーは不鳴動、バッテリーは寿命で取替です。

逆止弁はやはり錆が原因なので、今後は定期的に呼水槽の中を清掃していきたいと思います。

逆止弁の順方向・逆止性能の確認と、ポンプの性能試験を実施。しっかり定格揚程も出ており問題なし。

スピーカーと非常照明は高所ですが、下に棚が有るため直接脚立での作業が出来ないため、3mの脚立を棚の両側に立てて足場板を渡して取替しました。

スピーカーは3線式と思っていたのですが2線式でした。事前の調査では3線式と思ったのですが、、最近勘違いが増えてきました。気を付けなければ。

スピーカーは断線してました。使用頻度が高いので寿命でしょうか。

非常照明のバッテリーはやたら膨れて、新品16mmが19mmになっていました。天井裏になるので火災が怖いです。ほかのバッテリーたちも同年設置なので要経過観察です。

消防の修繕で何が面倒かというと、消防書への設置届です。修繕自体は大したことないのですが、その何倍も面倒です。

今回は初期の設置届が事業所に無かったため、1から情報を調べ尽くすのに相当時間がかかりました。

当所は消防設備の免許は全て甲種を取得し、トラブル時や修繕の対応も可能です。ご相談だけでもお気軽にどうぞ。

コンセント漏電

受託するお客様より使えないコンセントがあるとの事で対応しました。

分電盤の漏電小ブレーカーが落ちており、絶縁抵抗値は0.003MΩ。

コンセントからプラグを全て抜いても変わらず、、、とうか、コンセントから水が出てきます。環境的に結露かな?とも思いましたが、あまりに多いです。

外してみると、電線までビッショビショ。しかも電線は水切りもされていなかったので、雨漏りか何かの水が電線を伝ってコンセントに溜まったのだと思います。

とりあえず最寄りのホームセンターにダッシュしてコンセント交換。電線に余長があり、水切りできたので今後は少しはマシかな?とりあえず絶縁抵抗値も問題ないため送電して対応終了。

ここの次回の点検時にはコンセントを集中点検したいと思います。

太陽光発電所雑木伐採

本日は太陽光発電所の月次点検です。

多分、来月には高圧線に接触するので今日、切るしかない。

先月はツタが蔓延して木と弱電線が一体化してましたが、下で切っていたため枯れてくれていました。上の方は結局、3mの脚立+3mの高枝切ばさみでも届かなかったので根元から切ることに。

(お客様の方で伐採すると言われましたが、間違いなく電線やるのでこちらでやると言っています。無断伐採じゃないですよ)

完全に木の重心自体はが手前側ですが、手前に倒れると弱電線を巻き込むので、後ろ側に倒すためラチェットベルトで引きながら切っていきます。

素人なので切断面はズタズタですが、なんとか無事に終了。これは直径22cm程でしたが、15cm程度のものと比べるとかなり苦労しました。断面積は倍以上ですし、重くて大きいので倒れる方向に気を遣います。

太陽光を受託して伐採道具関係がかなり増えましたが、チェーンソーも必要ですね。周辺にもパネルに日陰を作る木も居るので、コスト対体力を考えると今後必要と感じました。

OCR試験

本日も停電点検の応援です。

OCR試験にIPR-2000を使用していますが、整定レンジで内部整定⇒電流線短絡して整定電流を流すと、電流値が整定値よりかなり上がる事を確認したので、実際にOCRに流した試験電流はどうなるのか確認してみました。

限時タップは4なので、500%(20A)・300%(12A)・200%(8A)でそれぞれ確認。

結果は500%と300%はほぼピシャリ。200%は若干下がりましたが、動作値は問題なかったので許容範囲。整定ではなく、実際に回路に流さないと値が変わるからダメなのは誘導型の時ぐらいですかね。

また、OCRする際にトランスデューサが回路に入っていると、電流を流さないように措置していますが、ここは力率調整器があったので、離線せずにバイパスだけしてみてどのくらい分流するのかを確認してみました。

電流値は写っていませんが、3A流して0.3Aしかバイパス線に流れませんでした。電流計測回路は想像よりインピーダンスが低いようで、クリップの接触抵抗と配線の抵抗の方が断然高いようです。ちゃんと養生するにはどこかしらは離線する必要がありますね。

別件ですが、こちらはDC24Vのバッテリーが入っていて、受電盤にはDGRを試験した時の地絡警報表示が残っているのですが復旧ボタンがなく???となりました。

確認すると、キープリレーのコイル電圧がAC100Vで、受電後タイマーの2秒が経過すると自動復旧する作りでした。

キープリレーのコイル電圧がAC100Vパターンはまあ有るのですが、復旧ボタンが無いのは初めてだったので勉強になりました。ただ、手動で切り替えできるタイプのリレーを付けてほしかったなあ、と思いました。

まあ、我々はほとんどの場合、今ある設備を維持管理していくことになるので、どういう設計をされているにせよ理解して付き合っていくしかないです。

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