OCR試験

本日も停電点検の応援です。

OCR試験にIPR-2000を使用していますが、整定レンジで内部整定⇒電流線短絡して整定電流を流すと、電流値が整定値よりかなり上がる事を確認したので、実際にOCRに流した試験電流はどうなるのか確認してみました。

限時タップは4なので、500%(20A)・300%(12A)・200%(8A)でそれぞれ確認。

結果は500%と300%はほぼピシャリ。200%は若干下がりましたが、動作値は問題なかったので許容範囲。整定ではなく、実際に回路に流さないと値が変わるからダメなのは誘導型の時ぐらいですかね。

また、OCRする際にトランスデューサが回路に入っていると、電流を流さないように措置していますが、ここは力率調整器があったので、離線せずにバイパスだけしてみてどのくらい分流するのかを確認してみました。

電流値は写っていませんが、3A流して0.3Aしかバイパス線に流れませんでした。電流計測回路は想像よりインピーダンスが低いようで、クリップの接触抵抗と配線の抵抗の方が断然高いようです。ちゃんと養生するにはどこかしらは離線する必要がありますね。

別件ですが、こちらはDC24Vのバッテリーが入っていて、受電盤にはDGRを試験した時の地絡警報表示が残っているのですが復旧ボタンがなく???となりました。

確認すると、キープリレーのコイル電圧がAC100Vで、受電後タイマーの2秒が経過すると自動復旧する作りでした。

キープリレーのコイル電圧がAC100Vパターンはまあ有るのですが、復旧ボタンが無いのは初めてだったので勉強になりました。ただ、手動で切り替えできるタイプのリレーを付けてほしかったなあ、と思いました。

まあ、我々はほとんどの場合、今ある設備を維持管理していくことになるので、どういう設計をされているにせよ理解して付き合っていくしかないです。

コネクター差込不良

本日は停電点検の応援です。

作業自体は問題なく終わり、いざ受電すると自動投入のエネセーバーが1台動きません。

確認すると、電源ランプが点いていない。

しかし電源線の線番は隣のエネセーバーの線番と同じです。

PAS開放時には自動で遮断したので、停電の時点では通電していたハズ。(ヤバ、私かな)

隣のエネセーバーからの電源線の電圧を確認していくと、コネクター部分で途切れている!

コネクターの接触不良か。と思っていたら

スポッと抜けました。

コネクターへの挿入が線を押し込むだけのタイプの様ですが、IVの先端が曲がって挿入できてませんでした。

停電前は絶妙に触れていて通電していたんでしょう。

あまり考察する時間もなかったので、とりあえず1本だけワンタッチコネクタで送電。

無事にエネセーバーも動いて点検終了。

制御系が好きで得意なんですが、最近は全く接する機会が無いので、このくらいでも楽しかったです。

シーケンスが上手くいかない等のお悩みがあれば、ぜひ当所へご相談ください!

小動物侵入防止対策

しばしば停電の原因となるヤモリや蛇などの小動物の侵入を防ぐため、お客様キュービクルの侵入経路となりうる開口部をメッシュで塞ぎました。キュービクルの真横に蛇の亡骸が落ちていたので予防的措置の一環です。原因不明となった停電の原因のいくらかはヤモリによるものと考えています。本日は気温が34℃まで上がり、かつ日射のある環境だったのでとにかく暑さとの闘いでした。大きな部分は終わりましたが、細かい部分を今後の点検の度に詰めていきたいと思います。