OCR試験後のCTT

本日は点検日和、月次点検を回りました。

3件目のお客様、とりあえず受電盤を開けて中を確認します。が、何か違和感が。

CTTの短絡バーが斜めについています。

CT側(上)が変な所に入り込んでいますね。締め込まれていないので怖いです。

こちらは譲り受ける前に停電点検をしていただいているので、その際のお土産ですね。

幸い発熱していないのですが、次回までこの状態は怖いのでとりあえず渡り線を打っておくことに。

クリップで渡して正規通りに付け直しても良かったのですが、営業中ですし無駄なリスクはとりません。

短絡バーの戻し忘れは見ると直ぐ分かるのですが、今回のようなタイプや締め忘れは一見には分かりませんね。

以前、後輩くんが戻しているけど締めていない事があり、私もそこまで確認しておらず後日の点検で激アツになっていた経験が有ります。それ以降、受電前には締め込みまで確認するようにしています。

付け忘れて受電するとすごい音がするらしいです。電流次第でしょうが、二次側何Vくらい出るのかな?

音も聞きたいですが、一生聞く事が無いようにはしていきます。

換気扇制御

本日はキュービクルの換気扇に温度制御が入っていない所に温度制御をいれます。

別に無くてもブレーカーで入り切りは出来るのですが、譲り受けて初めての点検時に換気扇が入っておらず変圧器の温度が相当高かったのでお客様に提案してGOを頂いたので実施します。

そもそも換気扇すら付いていなかったようで換気扇回路自体、後付けです。太陽光で変圧器負荷かなり高いのですが。

ある程度、保安管理する側の都合みたいなものなので部材代くらい貰えばいいか、と思っていましたが、普通に赤字でした。私の器が小さすぎました。

別に切替スイッチも要らないんですが、だって、あった方がカッコイイですよね。隣に専用ブレーカーがあるので流石に切替に「切」は付けませんでした。

因みに換気扇入りの温度設定は40℃にしてます。あまり必要以上に空気を入れると埃も虫も入りやすいので、最小限にしたいと思っています。ここは人それぞれですね。

今回は持ち合わせが無くて絶縁被覆付き圧着端子を使用しましたが、普段は負荷回路には使わないようにしています。

過去にこれを使用した制御盤内の当該端子周りが何か所も過熱で焼けていたのであまりいい気はしません。JIS規格品でもないですし、制御盤内等だけの用途で電気工事には使ってはいけませんよね。すみません。

一応30分程度運転して、特に過熱は無かったので今回はヨシとします。

停電時切替不良

本日は年次点検の応援です。

こちらは停電後に保安用発電機が勝手に停止する、復電後にVCBが入らない等の不具合がある模様。

前日の日帰り鹿児島(しかも高速通行止)の疲れでやる気スイッチが入りませんが(担当者さんすみません)調査します。

調べると、落下式故障表示器のa接点がひとつ動作していませんでした。

盤内リレーがかなり煤けており、内部樹脂部品も落下してカラカラ言っていたので盤内リレー側を怪しんで調査していたので無駄に時間がかかりました。普通に頭から追っていけば一番目だったのですぐ終わったハズ。思い込みは良くないですね。

後ろに補助リレーでも一つ繋いであげれば運用はできますが、とりあえず後は担当者さんにお任せします。

仮にクリップで27信号をいれてあげて動作確認。復電時には送電にタイミングを合わせてクリップを外してVCBの入りを確認。

しかし、VCB投入にタイマーが入っていないので84リレーが動作した瞬間VCBが入ります。ここはさすがに遅延入れたいなあ。せっかく保安用発電機も有りますし。

しかしキツい。一日の運転は6時間くらいが限界ですね。車の走行距離も月3000km超えているのでかなりマメにエンジンオイル交換しないといけません。

来週は宮﨑、お次は大分、そして広島。車もキチンとメンテしないと迷惑かける事にもなりかねないので今月末にはオイル交換くらいしたいと思います。

SOG収納箱

本日は某所の月次点検です。

受変電設備は特に問題なく、お次は引込柱側へ。

SOGの状態確認のため、ボックスを開けると

見事なお住まいです。

こちらは毎月点検で前回点検から1ヶ月半しか空いてないのですがもう卵がびっしり。生命の神秘と力強さに感銘を受けながら駆除準備を進めます。

蟻がSOGに入って誤動作させた事例もあるので二度と来ないようにしっかり除去と侵入防止をする必要があります。

多分、これ、私だけじゃないと思いますが、殺虫スプレーや556とかで滅する際にスプレーの勢いで顔面に返り卵を浴びる苦い経験を。

とならない様に、VC外してSOGを養生、遠めからグリススプレーを当ててから除去します。

侵入経路のブッシング部分をパテで埋めて終了。

今回は何もない月次点検と期待したのですが、問診で何もない、点検しても何も異常ないという月次点検はほとんどありません。持って生まれた宿命でしょうか。

ケーブルの貫通部分はどうしても蟻が入ってきますね。ほかの箇所もここはパテしていた方がよさそうです。

しかしネオシーラーの減りが凄い。5個ずつ買いますがあっという間に無くなってしまいます。ほとんどの場合、絶縁なくても良いかな、と感じるので今後は色んなパテを使ってみたいと思います。

耐圧試験

本日は高圧ケーブル・PAS更新に伴う耐圧試験の応援作業です。

ケーブルは25m程、今回は交流で耐圧です。

充電電流は50mA程、高圧側の電圧は10,350Vなので、容量は励磁を含めても500VA超というところ。

電源はポータブル電源を使用。ふ、とポタ電のモニターを見ると

42W。めっちゃ低いやん。

そらそうだ、これW表示ですね。コンセント器具でこんな進み電流流す機器とか想定してないですよね。

使用しているのはJackeryの2000new。

残り使用時間を見ると14H。WでもVAでも上手く合わないですね。そもそもこの進み電流で過負荷になった場合、保護機能は効くのでしょうか。

なんて考えているうちに試験は終了。

ポタ電の事は問い合わせてみたいと思いますが、これは回答くるかな~

OCR試験

本日も停電点検の応援です。

OCR試験にIPR-2000を使用していますが、整定レンジで内部整定⇒電流線短絡して整定電流を流すと、電流値が整定値よりかなり上がる事を確認したので、実際にOCRに流した試験電流はどうなるのか確認してみました。

限時タップは4なので、500%(20A)・300%(12A)・200%(8A)でそれぞれ確認。

結果は500%と300%はほぼピシャリ。200%は若干下がりましたが、動作値は問題なかったので許容範囲。整定ではなく、実際に回路に流さないと値が変わるからダメなのは誘導型の時ぐらいですかね。

また、OCRする際にトランスデューサが回路に入っていると、電流を流さないように措置していますが、ここは力率調整器があったので、離線せずにバイパスだけしてみてどのくらい分流するのかを確認してみました。

電流値は写っていませんが、3A流して0.3Aしかバイパス線に流れませんでした。電流計測回路は想像よりインピーダンスが低いようで、クリップの接触抵抗と配線の抵抗の方が断然高いようです。ちゃんと養生するにはどこかしらは離線する必要がありますね。

別件ですが、こちらはDC24Vのバッテリーが入っていて、受電盤にはDGRを試験した時の地絡警報表示が残っているのですが復旧ボタンがなく???となりました。

確認すると、キープリレーのコイル電圧がAC100Vで、受電後タイマーの2秒が経過すると自動復旧する作りでした。

キープリレーのコイル電圧がAC100Vパターンはまあ有るのですが、復旧ボタンが無いのは初めてだったので勉強になりました。ただ、手動で切り替えできるタイプのリレーを付けてほしかったなあ、と思いました。

まあ、我々はほとんどの場合、今ある設備を維持管理していくことになるので、どういう設計をされているにせよ理解して付き合っていくしかないです。

コネクター差込不良

本日は停電点検の応援です。

作業自体は問題なく終わり、いざ受電すると自動投入のエネセーバーが1台動きません。

確認すると、電源ランプが点いていない。

しかし電源線の線番は隣のエネセーバーの線番と同じです。

PAS開放時には自動で遮断したので、停電の時点では通電していたハズ。(ヤバ、私かな)

隣のエネセーバーからの電源線の電圧を確認していくと、コネクター部分で途切れている!

コネクターの接触不良か。と思っていたら

スポッと抜けました。

コネクターへの挿入が線を押し込むだけのタイプの様ですが、IVの先端が曲がって挿入できてませんでした。

停電前は絶妙に触れていて通電していたんでしょう。

あまり考察する時間もなかったので、とりあえず1本だけワンタッチコネクタで送電。

無事にエネセーバーも動いて点検終了。

制御系が好きで得意なんですが、最近は全く接する機会が無いので、このくらいでも楽しかったです。

シーケンスが上手くいかない等のお悩みがあれば、ぜひ当所へご相談ください!

小動物侵入防止対策

しばしば停電の原因となるヤモリや蛇などの小動物の侵入を防ぐため、お客様キュービクルの侵入経路となりうる開口部をメッシュで塞ぎました。キュービクルの真横に蛇の亡骸が落ちていたので予防的措置の一環です。原因不明となった停電の原因のいくらかはヤモリによるものと考えています。本日は気温が34℃まで上がり、かつ日射のある環境だったのでとにかく暑さとの闘いでした。大きな部分は終わりましたが、細かい部分を今後の点検の度に詰めていきたいと思います。