本日は年次点検の応援に伺いました。
最近届いた、双興のDGR-5000KDで不足電圧継電器を実施しました。

よくある三菱のMUV-A1V-Rなので秒で終わると思いましたが、いざ試験すると電圧が暴れて最小動作値が上手く取れない。
この試験器、届いた段階で周波数を「同期」以外にすると電圧が1.5V程振れて安定しないとして問い合わせしましたが、1Vの電圧振れは正常(1.5Vの振れが正常なので±1Vという事でしょう)とのこと。つまり周波数を50Hz/60Hzに合わせると電圧レンジは使えないという事ですね。
出力ダイヤルから手を放している状態で、止まる事なく電圧が変動している光景はどう見ても異常なんですが、メーカーさん的には異常なし!の様です。返品したい旨を伝えましたが、商品に異常はないんですからね。
校正成績書も依頼したので、電圧値が止まる事が無いのにどの点で校正したの?については回答なしでした。
しかし、周波数「同期」でも不足電圧継電器が動作した瞬間電圧が跳ねて復帰⇒電圧が下がって動作を繰り返して値が読めません。
継電器が動作した瞬間にP1-P2のインピーダンスが上がる?訳はないと思うのですが、そもそも電圧出力がそこまで暴れますか?これまで数十種の試験器を扱いましたが、こんな試験器初めてです。
GCR-miniVSと比べて、「メーターの0点が取れてない」「位相が180°まで行かない」「電流流さないと位相が出ない」「電流の量に応じて位相が変わっていく」「電圧が出力ダイヤルを回すのを止めた後に7Vくらい上がる」「出力ダイヤルの手ごたえがゴリゴリする」「出力線の取付は相当斜めにしないと縁に干渉する」などの不満はありましたが、納期が長すぎるので我慢して使おうと思っていました。
今回はメーカー側の対応にも不満があり、かつ製品もこんなモノなので、今後は双興製品の購入はしません。
因みにこれで太陽光のRPRを試験をしたら、常に電圧・電流・位相が変わっていくので、出力ダイヤル3つを引っ切り無しに調整する必要が有り、ムサシのminiVSを持っている同業者がそれを見て笑っていました。miniVSも何度か使い、特に可もなく不可もなくという印象でしたが、今考えると不可が無いので優秀な試験器でした。
双興のDGR-5000KDとムサシインテックのGCR-miniVSのどちらかで検討されている方も多いと思いますので、参考になればと思います。