ZPD耐圧

本日は竣工検査でした。

今月は自分の担当事業所、応援含めて耐圧試験が6回。保安法人に所属していた時でもあまり無い頻度です。

耐圧試験後に撤去品のZPD~地絡電圧リレーを譲ってもらったという同業者さんにZPDをお借りして気になっていた点の検証をしてみました。

ZPD含めて耐電圧試験する際、リレーを壊さないようにY1,Y2を離線しますが、構造上はT端子にも高い電圧が出てくるんじゃないかと思っていつもTも離線しています。

離線しているため、どの程度電圧が出ているか確認できず気になっていました。

実際に三菱のMPD-3形に三相一括10,350Vかけた時のT端子の電圧は

118V。離線するほどでもないですね。

しかしMPD-3形はT端子で試験する際の電圧が三相一括の1/10なので、他のメーカーさんだと10倍の1180V出るのかな?分かりませんが、離線する癖は付けていた方が良い気がします。

因みにY1.Y2には20V出ていたので、ここに定格電圧7Vのリレーが繋がると焼けちゃいますね。

とまあ、個人的な検証でした。

工事中の点検

本日は新規受託した需要家さまの工事中の点検です。

屋上キュービクルを設置するタイミングでお邪魔しました。

何度見ても不思議な光景です。

基本的に工事中の点検は、接地工事、埋設配管敷設、高圧ケーブル入線・端末処理、キュービクル設置、発電機設置の設置、天井裏等の配線敷設、くらいは立ち会うようにしています。

工事中の点検は基本的に週1以上となっています。保安管理上問題なければこの限りで無くても良いようですが、所属団体の保安規定に週1と明記してあるので、上記タイミングも踏まえると週1どころではなく伺っています。

受託段階で対象の工事が済んでいる場合はもう気にしていませんが。

しかし、施工を見ると、保安管理上知っておいた方が良いことが多くあると感じます。接地極なんて、実際どこにどんな風に埋設してあるかなんて、後では絶対に分かりません。

そういえば、最近のキュービクルは下のスリットに網が付いているんですね!

(ここは下が浮いているのであまり意味はないですが)

樹脂のメッシュで侵入防止を作らなくても良くなるのは有難いです。

竣工試験、受電までもう少しです。

屋上まで耐圧試験器を運ぶまでにもう少し涼しくなっていてくれると有難いです。

停電点検コンサル業務

本日は某発電所様の停電点検コンサル業務に伺いました。

前日から仮設発電機を搬入して重要回路に電源供給しながらの試験です。

こちらは常用発電所で系統連系リレーはもちろんですが、個人的にあまり触る機会が無い界磁喪失継電器があります。

比率作動やスポットネットワークよりも触ってませんね。直流地絡継電器や距離継電器と同じくらい依頼が有るのは稀に感じます。

とはいえ製造メーカーが無くなっている訳でも無く、取説もしっかり有るので試験自体は特に難しくもないですし、お勉強がてら若い子にお任せしました。

ただ、私が相当昔に作った書式が分かりにく過ぎて申し訳ありませんでした。分かりやすく一新したので、次回はもっとスムーズにして貰えるのじゃないかと思います。

試験が出来るのは正直当然だと考えていますが、実際に動作するようなシチュエーションで電流・電圧・位相の変化、発電機と系統がどんな状態になっているのかを考えながら出来るようになってもらえると、と思います。

というか、理解せずに試験するのは自分だったら怖いです。

誰でも出来るようにマニュアルを作ることも大切だと思いますが、マニュアルに頼りすぎてマニュアルに無いことは出来ない人が増えていると感じます。

「なんでマニュアルのこの項目をするか分かる?」

「マニュアルに書いてあるからです」

「しなければいけない理由は分かる?」

「・・・。」

というやり取りを幾度となくして、技術者の将来を危惧しました。

マニュアルはミス防止の為であり、マニュアルをやるのが仕事ではないと考えているのですが、私が古いタイプの人間なのでしょうか。

話は逸れましたが、珍しい継電器や各種試験など、何でもお問い合わせください。豊富な知識と経験でご対応させて頂きます。

消火栓ポンプほか修繕

本日は消火栓ポンプの呼水槽逆止弁、非常放送不鳴動スピーカー、非常灯のバッテリー取替を実施しました。

呼水槽の逆止弁はメンテしてみたものの逆止が利かず取替。スピーカーは不鳴動、バッテリーは寿命で取替です。

逆止弁はやはり錆が原因なので、今後は定期的に呼水槽の中を清掃していきたいと思います。

逆止弁の順方向・逆止性能の確認と、ポンプの性能試験を実施。しっかり定格揚程も出ており問題なし。

スピーカーと非常照明は高所ですが、下に棚が有るため直接脚立での作業が出来ないため、3mの脚立を棚の両側に立てて足場板を渡して取替しました。

スピーカーは3線式と思っていたのですが2線式でした。事前の調査では3線式と思ったのですが、、最近勘違いが増えてきました。気を付けなければ。

スピーカーは断線してました。使用頻度が高いので寿命でしょうか。

非常照明のバッテリーはやたら膨れて、新品16mmが19mmになっていました。天井裏になるので火災が怖いです。ほかのバッテリーたちも同年設置なので要経過観察です。

消防の修繕で何が面倒かというと、消防書への設置届です。修繕自体は大したことないのですが、その何倍も面倒です。

今回は初期の設置届が事業所に無かったため、1から情報を調べ尽くすのに相当時間がかかりました。

当所は消防設備の免許は全て甲種を取得し、トラブル時や修繕の対応も可能です。ご相談だけでもお気軽にどうぞ。

太陽光発電所雑木伐採

本日は太陽光発電所の月次点検です。

多分、来月には高圧線に接触するので今日、切るしかない。

先月はツタが蔓延して木と弱電線が一体化してましたが、下で切っていたため枯れてくれていました。上の方は結局、3mの脚立+3mの高枝切ばさみでも届かなかったので根元から切ることに。

(お客様の方で伐採すると言われましたが、間違いなく電線やるのでこちらでやると言っています。無断伐採じゃないですよ)

完全に木の重心自体はが手前側ですが、手前に倒れると弱電線を巻き込むので、後ろ側に倒すためラチェットベルトで引きながら切っていきます。

素人なので切断面はズタズタですが、なんとか無事に終了。これは直径22cm程でしたが、15cm程度のものと比べるとかなり苦労しました。断面積は倍以上ですし、重くて大きいので倒れる方向に気を遣います。

太陽光を受託して伐採道具関係がかなり増えましたが、チェーンソーも必要ですね。周辺にもパネルに日陰を作る木も居るので、コスト対体力を考えると今後必要と感じました。

切替スイッチ交換

使用しているIPR-2000の電流整定⇔試験の切替スイッチが壊れて使えないため、交換を実施しました。

既存は9極のON-ON、接点容量25Aだったのですが、探しても同仕様のものが見つからなかったので、現場で使う消耗品をネットで購入できるサイトにて、同仕様で接点容量だけ30Aのものを購入。

届いたので交換開始しましたが、しかしサイズが全然違いますね。体積では倍以上ありそうです。

接続も既存品のとおりにはんだ付けする気だったのですが、届いたのはネジ留めでした。

完全に準備不足で、VVF剥いて導体にして圧着端子付けたり輪づくりしたりでなんとか交換終了。

準備不足が否めない仕上がりになりました。そして交換の際に切った結束バンド戻すの忘れていた事を思い出しました。また明日開けます、多分。

接点容量はアップして30Aのパラで60Aまで対応しました。アンメーター振り切りますが。

試運転してみて気が付いたのですが、内部で整定した電流を外部に出力すると1割弱増えますね。配線の抵抗やらを想定して実際に試験した際に減じられる事を加味しているのでしょうか。

今度試験する際に、整定した電流がどう変化するか確認したく思います。

また、電源の種類での出力変化が想定より大きいですね。自宅のコンセントで40A整定して、電源をポタ電に変えて再度整定オンにすると、50Aのアンメーター振り切りました。

結論。もうポタ電しか勝たん。

防火シャッター誤動作

本日は防火シャッター誤動作の対応を行いました。

大型のシャッターが8枚くらい閉まっており、消防設備点検ではなかなか見れない圧巻の光景でした。

恐らくは感知器の誤動作によるのもですが、現着の前に自火報受信機の復旧ボタンが押されていたので特定はできませんでした。

まあ、この状態でベルや連動関係だけ止めて冷静に原因の調査を出来る人間なんてそう居ないでしょう。我々でも復旧を焦り、その場でそこまで気が回る技術者は少ないでしょう。

シャッターの巻上アタッチメントを持っておらず地道に手回しかと思っていましたが、シャッターメーカーさんが来られ、電ドリで巻上してもらいました。

先端アタッチメントはメーカーや機種でさまざまですが、このメーカーさんのに使えるのは1000円くらいとの事なのでこれを機に購入しておきます。

なお、事前に電話で点検口の高さは3mくらいと伺っていたので、念のため10尺の脚立を積んで向かいましたが、これも無かったら詰みでした。

軽に積める最長サイズです。高いのと暗いのは機材が無いと手も足も出ないので充実させています。

後は受託されている消防業者さんにお任せで、本日の対応は終了です。

当所は電気のみならず、消防設備関係も得意としております。お困り事がありましたら何でもお気軽にお問い合わせください。

天井カセットトラブル

本日は保安管理を受託するお客様より、天井カセットのエラーが出て停止しているとのご連絡を頂き対応しました。

エラー内容はドレンの溢水。ドレンポンプの故障や詰まりなどでしょう。

とりあえずドレンを抜いて付近の清掃。ドレンポンプの吸込口は完全に詰まっており、ドレンの中には多量の埃が混入しています。

フィルターが完全に詰まっており、カセット内に吸い込んだ埃たちが悪さをしたんでしょう。

フィルターも併せて清掃し組付けて運転開始。ドレンポンプが動いてドレンが流れるのを確認したかったのですが、相当に人通りがある場所だったために断念。

因みに埃は立派なぼたもちが3つ出来るくらい詰まってました。

他の個体もフィルターが詰まっており、定期的な清掃をお願いして本日は終了。

数か月前にフィルター清掃しているようですが、この状態だと月1回はしないと間に合いませんね。

室内機の詰まりはクーラーの効きが悪い、ドレントラブル、汚れ等の問題になりますが、室外機の詰まりは酷く電気代が上がり、コンプレッサーの故障にも繋がります。

なお、自宅の自分の部屋のエアコンは最近壊れてそのままで、毎日眠れぬ夜を過ごしていたりします。体調管理のためにもそろそろ原因調査・修理しなければ。

3kVケーブル絶縁耐力

本日は3kVケーブル耐圧試験の応援に行きました。

3.3kVの直流試験なのでDC10,350V、DI-11Nにて試験を行いました。写真撮影禁止だったので写真はありません。

事前に電圧をセットして印加するのですが、実際に印加すると多少は電圧が下がると見越して10,370Vに調整。

いざ印加すると10,380Vに。あれ、上がるんだ。

試験電圧を下回らなかったので問題ないですが、試験器の特性でしょうか。想定外でした。

また、漏れ電流のチャート付きだったのでそちらも対応。今回使用したのは日置のアナログのペンレコーダー。

個人的にデジタルよりアナログのペンレコーダーの方がしっくりきます。しかし、日置のはもう廃盤になってて販売されてないみたいです。あまり需要がないんですかね、残念です。

太陽光発電所月次点検

本日は受託している太陽光発電所の月次点検を実施しました。日中は拷問のような暑さになるので7時前から開始し、パネル点検とや雑木や竹の伐採をしているとあっという間に昼になりました。

前月の点検ではパネル割れが新たに1枚、今回は新たに3枚見つかりました。現状では過熱などの異常はありませんが、早めに交換したい所です。しかし、販売店も施工業者にしかパネルやPCS部品等の販売はできない?様でいつもヤキモキします。この制限って何なんでしょう?認定時に届出している管理業者を変更すれば良いとかあるのでしょうか。

あとはキュービクル内にヤモリの糞が散らかっていたので、新規に粘着マットを10枚仕掛けてきました。これで将来にわたって1回でもヤモリ停電事故が防げるならお得なものです。