保安管理ほか活動日誌です。
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雷害
先日の豪雨による被害が多発しておりますが、私の管理する物件は見回りと電話確認にて異常はなく一安心しておりました。が、今朝になってご連絡がありました。
照明が暗く感じるとの事でしたので、漏電ブレーカーが落ちているのかな?程度に思い、午後から確認しに向かうと、駐車場の照明が全て点いている。嫌な予感がします。。。

雷様の悪戯ですね。
屋外照明回路で誘導が発生したようで、リモコンリレーとブレーカーが焼損していました。
ここだけの故障なら部分的に切り離して仮復旧するのですが、残念ながら伝送ユニットも死んでました。もうシステム全体怪しいですね。保険対応になると思うので、とりあえず報告だけで復旧作業は行えません。
最近遭遇する雷害は、誘導で基盤のCTが焼損する事が多くアレスターじゃ防げませんが、今回の事象だと盤にアレスターが付いていたら防げたかもしれません。
屋外照明で配線がそこそこ長い場合は、送り出し元の盤にアレスター入れた方が良いですね。
そもそも、上記や弱電回路など、電線長が長い故に対地間の相互インダクタンスが大きくなり、誘導を受けやすいと考えます。(なので電線亘長が長いコイルが焼けちゃう訳です)
コンデンサを使って、対地間の相互インダクタンスを下げることが出来れば今回のような誘導による被害はアレスターより効率的に抑えられるのではないかと思います。
雷害を受けやすい条件も大体共通しているので、現状のノウハウにプラスすれば直撃以外の雷害は防げるようにな、りたいですね。
今後、暇が出来ればいろいろと検証してみたいと思います。
切替スイッチ交換
使用しているIPR-2000の電流整定⇔試験の切替スイッチが壊れて使えないため、交換を実施しました。
既存は9極のON-ON、接点容量25Aだったのですが、探しても同仕様のものが見つからなかったので、現場で使う消耗品をネットで購入できるサイトにて、同仕様で接点容量だけ30Aのものを購入。

届いたので交換開始しましたが、しかしサイズが全然違いますね。体積では倍以上ありそうです。
接続も既存品のとおりにはんだ付けする気だったのですが、届いたのはネジ留めでした。
完全に準備不足で、VVF剥いて導体にして圧着端子付けたり輪づくりしたりでなんとか交換終了。

準備不足が否めない仕上がりになりました。そして交換の際に切った結束バンド戻すの忘れていた事を思い出しました。また明日開けます、多分。
接点容量はアップして30Aのパラで60Aまで対応しました。アンメーター振り切りますが。
試運転してみて気が付いたのですが、内部で整定した電流を外部に出力すると1割弱増えますね。配線の抵抗やらを想定して実際に試験した際に減じられる事を加味しているのでしょうか。
今度試験する際に、整定した電流がどう変化するか確認したく思います。
また、電源の種類での出力変化が想定より大きいですね。自宅のコンセントで40A整定して、電源をポタ電に変えて再度整定オンにすると、50Aのアンメーター振り切りました。
結論。もうポタ電しか勝たん。
防火シャッター誤動作
本日は防火シャッター誤動作の対応を行いました。
大型のシャッターが8枚くらい閉まっており、消防設備点検ではなかなか見れない圧巻の光景でした。
恐らくは感知器の誤動作によるのもですが、現着の前に自火報受信機の復旧ボタンが押されていたので特定はできませんでした。
まあ、この状態でベルや連動関係だけ止めて冷静に原因の調査を出来る人間なんてそう居ないでしょう。我々でも復旧を焦り、その場でそこまで気が回る技術者は少ないでしょう。
シャッターの巻上アタッチメントを持っておらず地道に手回しかと思っていましたが、シャッターメーカーさんが来られ、電ドリで巻上してもらいました。
先端アタッチメントはメーカーや機種でさまざまですが、このメーカーさんのに使えるのは1000円くらいとの事なのでこれを機に購入しておきます。
なお、事前に電話で点検口の高さは3mくらいと伺っていたので、念のため10尺の脚立を積んで向かいましたが、これも無かったら詰みでした。

軽に積める最長サイズです。高いのと暗いのは機材が無いと手も足も出ないので充実させています。
後は受託されている消防業者さんにお任せで、本日の対応は終了です。
当所は電気のみならず、消防設備関係も得意としております。お困り事がありましたら何でもお気軽にお問い合わせください。
天井カセットトラブル
本日は保安管理を受託するお客様より、天井カセットのエラーが出て停止しているとのご連絡を頂き対応しました。
エラー内容はドレンの溢水。ドレンポンプの故障や詰まりなどでしょう。

とりあえずドレンを抜いて付近の清掃。ドレンポンプの吸込口は完全に詰まっており、ドレンの中には多量の埃が混入しています。
フィルターが完全に詰まっており、カセット内に吸い込んだ埃たちが悪さをしたんでしょう。
フィルターも併せて清掃し組付けて運転開始。ドレンポンプが動いてドレンが流れるのを確認したかったのですが、相当に人通りがある場所だったために断念。

因みに埃は立派なぼたもちが3つ出来るくらい詰まってました。
他の個体もフィルターが詰まっており、定期的な清掃をお願いして本日は終了。
数か月前にフィルター清掃しているようですが、この状態だと月1回はしないと間に合いませんね。
室内機の詰まりはクーラーの効きが悪い、ドレントラブル、汚れ等の問題になりますが、室外機の詰まりは酷く電気代が上がり、コンプレッサーの故障にも繋がります。
なお、自宅の自分の部屋のエアコンは最近壊れてそのままで、毎日眠れぬ夜を過ごしていたりします。体調管理のためにもそろそろ原因調査・修理しなければ。
3kVケーブル絶縁耐力
本日は3kVケーブル耐圧試験の応援に行きました。
3.3kVの直流試験なのでDC10,350V、DI-11Nにて試験を行いました。写真撮影禁止だったので写真はありません。
事前に電圧をセットして印加するのですが、実際に印加すると多少は電圧が下がると見越して10,370Vに調整。
いざ印加すると10,380Vに。あれ、上がるんだ。
試験電圧を下回らなかったので問題ないですが、試験器の特性でしょうか。想定外でした。
また、漏れ電流のチャート付きだったのでそちらも対応。今回使用したのは日置のアナログのペンレコーダー。
個人的にデジタルよりアナログのペンレコーダーの方がしっくりきます。しかし、日置のはもう廃盤になってて販売されてないみたいです。あまり需要がないんですかね、残念です。