保安管理ほか活動日誌です。
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バイパスダイオード
今日も太陽光発電所の月次点検です。
こちらは険しい所にあり、現場に到達するのに道を切り開きながら突き進みます。

1時間ほど竹を伐採、除去しながら登ります。そろそろ現場に2時間以内に到達できる事、という外部委託の要件を、ある意味満たさなくなりそうです。発電所に到達した時点で手足がガクガク。
気を取り直して点検します。
割れているパネルがあるので確認しますが、どうやら直列接続回路分、発電していません。
バイパスダイオードがダメになったようですが、見ても分かりません。

確認する方法はいくらでもあるのですが、歩くのも鎌を振り回しながらなので握力も無くなり満身創痍な体がそれを拒みます。(この時点で歩行数も1万超え)
幸い(?)ここはツリー型?なパネル接続で、ストリングごと発電していない訳ではなく直列のパネル5枚分だったので発電ロスも多くないだろうと考え、修繕を早く計画して頂けるように進言して今回は終了。
先日の逆流防止ダイオードの件もあったので、容量が大きい汎用ダイオードを持っておいた方がよいな、と考え、ネットですぐ購入しました。
次回はダイオードを交換する準備をして点検に向かいたいと思います。
また、こちらのキュービクルですが、なぜか端の1盤だけヤモリが毎回粘着シートにかかっていて疑問だったのですが、、、

よく見るとキュービクル下のシーリングが、おそらく水切りのために一か所開けてありました。
横5cm,縦1cm程。ここかあ。ケーブル配管は完全に閉塞してあるので底のスリットからと考えても、何故この1盤だけなのかと思っていましたが、多分、謎が解けました。
横5mm程度を残して埋めて、様子を見ます。

因みに点検後、こんな感じになるのですが、カッターで軽く撫でるとサッと落とせます。(不器用な方は慎重に。。。)
毎月点検していても、毎回何かしらの課題はありますね。やることが尽きません。楽しいですが時間が足りないですね~。あと体力も。
逆流防止用ダイオード
本日は太陽光発電所の月次点検です。
受変電所の点検はサッと終わらせて後は鎌と枝切りバサミを持ってパネルと接続箱の点検です。
接続箱を見て回っていると1箇所、逆流防止用のダイオードがやや白く変色していました。電流は他と同じ程度流れており、断線しては無いようでした。
サーモで見ても他より5℃程度温度が高く、ダメになる初期段階で発見できたようです。

こちらは前任者さんの時にダイオードが燃えた事もあるようなので今後も要チェックです。
FIT認定の発電所さんもそれなりに年が経ち、あちこちメンテが必要になってきていると感じます。
これからが保安管理し甲斐がありますね~。何も無いことが一番なのですが、やはり悪いところを発見、対応やメンテナンスしていくことで自分の存在価値を感じます。
ダイオードは外してある予備があったので、さっと交換して発電確認して対応は終了です。
太陽光のメンテナンスでお困りであれば、是非当所に一度ご相談ください。
SOG収納箱
本日は某所の月次点検です。
受変電設備は特に問題なく、お次は引込柱側へ。
SOGの状態確認のため、ボックスを開けると

見事なお住まいです。
こちらは毎月点検で前回点検から1ヶ月半しか空いてないのですがもう卵がびっしり。生命の神秘と力強さに感銘を受けながら駆除準備を進めます。
蟻がSOGに入って誤動作させた事例もあるので二度と来ないようにしっかり除去と侵入防止をする必要があります。
多分、これ、私だけじゃないと思いますが、殺虫スプレーや556とかで滅する際にスプレーの勢いで顔面に返り卵を浴びる苦い経験を。
とならない様に、VC外してSOGを養生、遠めからグリススプレーを当ててから除去します。

侵入経路のブッシング部分をパテで埋めて終了。
今回は何もない月次点検と期待したのですが、問診で何もない、点検しても何も異常ないという月次点検はほとんどありません。持って生まれた宿命でしょうか。
ケーブルの貫通部分はどうしても蟻が入ってきますね。ほかの箇所もここはパテしていた方がよさそうです。
しかしネオシーラーの減りが凄い。5個ずつ買いますがあっという間に無くなってしまいます。ほとんどの場合、絶縁なくても良いかな、と感じるので今後は色んなパテを使ってみたいと思います。
工事中の点検
本日は新規受託した需要家さまの工事中の点検です。
屋上キュービクルを設置するタイミングでお邪魔しました。

何度見ても不思議な光景です。
基本的に工事中の点検は、接地工事、埋設配管敷設、高圧ケーブル入線・端末処理、キュービクル設置、発電機設置の設置、天井裏等の配線敷設、くらいは立ち会うようにしています。
工事中の点検は基本的に週1以上となっています。保安管理上問題なければこの限りで無くても良いようですが、所属団体の保安規定に週1と明記してあるので、上記タイミングも踏まえると週1どころではなく伺っています。
受託段階で対象の工事が済んでいる場合はもう気にしていませんが。
しかし、施工を見ると、保安管理上知っておいた方が良いことが多くあると感じます。接地極なんて、実際どこにどんな風に埋設してあるかなんて、後では絶対に分かりません。

そういえば、最近のキュービクルは下のスリットに網が付いているんですね!
(ここは下が浮いているのであまり意味はないですが)
樹脂のメッシュで侵入防止を作らなくても良くなるのは有難いです。
竣工試験、受電までもう少しです。
屋上まで耐圧試験器を運ぶまでにもう少し涼しくなっていてくれると有難いです。
耐圧試験
本日は高圧ケーブル・PAS更新に伴う耐圧試験の応援作業です。
ケーブルは25m程、今回は交流で耐圧です。

充電電流は50mA程、高圧側の電圧は10,350Vなので、容量は励磁を含めても500VA超というところ。
電源はポータブル電源を使用。ふ、とポタ電のモニターを見ると

42W。めっちゃ低いやん。
そらそうだ、これW表示ですね。コンセント器具でこんな進み電流流す機器とか想定してないですよね。
使用しているのはJackeryの2000new。
残り使用時間を見ると14H。WでもVAでも上手く合わないですね。そもそもこの進み電流で過負荷になった場合、保護機能は効くのでしょうか。
なんて考えているうちに試験は終了。
ポタ電の事は問い合わせてみたいと思いますが、これは回答くるかな~