OCR試験後のCTT

本日は点検日和、月次点検を回りました。

3件目のお客様、とりあえず受電盤を開けて中を確認します。が、何か違和感が。

CTTの短絡バーが斜めについています。

CT側(上)が変な所に入り込んでいますね。締め込まれていないので怖いです。

こちらは譲り受ける前に停電点検をしていただいているので、その際のお土産ですね。

幸い発熱していないのですが、次回までこの状態は怖いのでとりあえず渡り線を打っておくことに。

クリップで渡して正規通りに付け直しても良かったのですが、営業中ですし無駄なリスクはとりません。

短絡バーの戻し忘れは見ると直ぐ分かるのですが、今回のようなタイプや締め忘れは一見には分かりませんね。

以前、後輩くんが戻しているけど締めていない事があり、私もそこまで確認しておらず後日の点検で激アツになっていた経験が有ります。それ以降、受電前には締め込みまで確認するようにしています。

付け忘れて受電するとすごい音がするらしいです。電流次第でしょうが、二次側何Vくらい出るのかな?

音も聞きたいですが、一生聞く事が無いようにはしていきます。

モーター漏電

先日から、送風機用モーターの漏電遮断器の動作が頻発する、ということで漏電モニターを仕掛けていたお客様の所に伺いました。

2週間程設置しましたが、なんと一度も動作せず。

低めに漏電のトリガーを設定していましたが、一度も値が上がった形跡すら無し。早いと10分ほどで落ちていたそうなんですが、、、ほんと電気屋さんが来ると漏電って消えるんですよね。

今日は漏電遮断器テスターにて漏電遮断器側もチェックします。

動作値、動作時間、不動作も完璧です。そしてモーターの絶縁抵抗も500MΩです。迷宮入りです。

因みに漏電遮断器テスタを漏電遮断器のテストに使うのは稀で、ほとんどは試験的に漏電させたい時に使います。

漏電遮断器動作が頻発したのが6月末~らしいので、気温が関係しているのかな。結露するところでもありませんし。半導体使っているLED照明なんかは温度が上がると突然漏電する事があるのでその類でしょうか。(冷えると絶縁良くなる)

とりあえず様子見です。

換気扇制御

本日はキュービクルの換気扇に温度制御が入っていない所に温度制御をいれます。

別に無くてもブレーカーで入り切りは出来るのですが、譲り受けて初めての点検時に換気扇が入っておらず変圧器の温度が相当高かったのでお客様に提案してGOを頂いたので実施します。

そもそも換気扇すら付いていなかったようで換気扇回路自体、後付けです。太陽光で変圧器負荷かなり高いのですが。

ある程度、保安管理する側の都合みたいなものなので部材代くらい貰えばいいか、と思っていましたが、普通に赤字でした。私の器が小さすぎました。

別に切替スイッチも要らないんですが、だって、あった方がカッコイイですよね。隣に専用ブレーカーがあるので流石に切替に「切」は付けませんでした。

因みに換気扇入りの温度設定は40℃にしてます。あまり必要以上に空気を入れると埃も虫も入りやすいので、最小限にしたいと思っています。ここは人それぞれですね。

今回は持ち合わせが無くて絶縁被覆付き圧着端子を使用しましたが、普段は負荷回路には使わないようにしています。

過去にこれを使用した制御盤内の当該端子周りが何か所も過熱で焼けていたのであまりいい気はしません。JIS規格品でもないですし、制御盤内等だけの用途で電気工事には使ってはいけませんよね。すみません。

一応30分程度運転して、特に過熱は無かったので今回はヨシとします。

停電時切替不良

本日は年次点検の応援です。

こちらは停電後に保安用発電機が勝手に停止する、復電後にVCBが入らない等の不具合がある模様。

前日の日帰り鹿児島(しかも高速通行止)の疲れでやる気スイッチが入りませんが(担当者さんすみません)調査します。

調べると、落下式故障表示器のa接点がひとつ動作していませんでした。

盤内リレーがかなり煤けており、内部樹脂部品も落下してカラカラ言っていたので盤内リレー側を怪しんで調査していたので無駄に時間がかかりました。普通に頭から追っていけば一番目だったのですぐ終わったハズ。思い込みは良くないですね。

後ろに補助リレーでも一つ繋いであげれば運用はできますが、とりあえず後は担当者さんにお任せします。

仮にクリップで27信号をいれてあげて動作確認。復電時には送電にタイミングを合わせてクリップを外してVCBの入りを確認。

しかし、VCB投入にタイマーが入っていないので84リレーが動作した瞬間VCBが入ります。ここはさすがに遅延入れたいなあ。せっかく保安用発電機も有りますし。

しかしキツい。一日の運転は6時間くらいが限界ですね。車の走行距離も月3000km超えているのでかなりマメにエンジンオイル交換しないといけません。

来週は宮﨑、お次は大分、そして広島。車もキチンとメンテしないと迷惑かける事にもなりかねないので今月末にはオイル交換くらいしたいと思います。

ZPD耐圧

本日は竣工検査でした。

今月は自分の担当事業所、応援含めて耐圧試験が6回。保安法人に所属していた時でもあまり無い頻度です。

耐圧試験後に撤去品のZPD~地絡電圧リレーを譲ってもらったという同業者さんにZPDをお借りして気になっていた点の検証をしてみました。

ZPD含めて耐電圧試験する際、リレーを壊さないようにY1,Y2を離線しますが、構造上はT端子にも高い電圧が出てくるんじゃないかと思っていつもTも離線しています。

離線しているため、どの程度電圧が出ているか確認できず気になっていました。

実際に三菱のMPD-3形に三相一括10,350Vかけた時のT端子の電圧は

118V。離線するほどでもないですね。

しかしMPD-3形はT端子で試験する際の電圧が三相一括の1/10なので、他のメーカーさんだと10倍の1180V出るのかな?分かりませんが、離線する癖は付けていた方が良い気がします。

因みにY1.Y2には20V出ていたので、ここに定格電圧7Vのリレーが繋がると焼けちゃいますね。

とまあ、個人的な検証でした。

バイパスダイオード

今日も太陽光発電所の月次点検です。

こちらは険しい所にあり、現場に到達するのに道を切り開きながら突き進みます。

1時間ほど竹を伐採、除去しながら登ります。そろそろ現場に2時間以内に到達できる事、という外部委託の要件を、ある意味満たさなくなりそうです。発電所に到達した時点で手足がガクガク。

気を取り直して点検します。

割れているパネルがあるので確認しますが、どうやら直列接続回路分、発電していません。

バイパスダイオードがダメになったようですが、見ても分かりません。

確認する方法はいくらでもあるのですが、歩くのも鎌を振り回しながらなので握力も無くなり満身創痍な体がそれを拒みます。(この時点で歩行数も1万超え)

幸い(?)ここはツリー型?なパネル接続で、ストリングごと発電していない訳ではなく直列のパネル5枚分だったので発電ロスも多くないだろうと考え、修繕を早く計画して頂けるように進言して今回は終了。

先日の逆流防止ダイオードの件もあったので、容量が大きい汎用ダイオードを持っておいた方がよいな、と考え、ネットですぐ購入しました。

次回はダイオードを交換する準備をして点検に向かいたいと思います。

また、こちらのキュービクルですが、なぜか端の1盤だけヤモリが毎回粘着シートにかかっていて疑問だったのですが、、、

よく見るとキュービクル下のシーリングが、おそらく水切りのために一か所開けてありました。

横5cm,縦1cm程。ここかあ。ケーブル配管は完全に閉塞してあるので底のスリットからと考えても、何故この1盤だけなのかと思っていましたが、多分、謎が解けました。

横5mm程度を残して埋めて、様子を見ます。

因みに点検後、こんな感じになるのですが、カッターで軽く撫でるとサッと落とせます。(不器用な方は慎重に。。。)

毎月点検していても、毎回何かしらの課題はありますね。やることが尽きません。楽しいですが時間が足りないですね~。あと体力も。

逆流防止用ダイオード

本日は太陽光発電所の月次点検です。

受変電所の点検はサッと終わらせて後は鎌と枝切りバサミを持ってパネルと接続箱の点検です。

接続箱を見て回っていると1箇所、逆流防止用のダイオードがやや白く変色していました。電流は他と同じ程度流れており、断線しては無いようでした。

サーモで見ても他より5℃程度温度が高く、ダメになる初期段階で発見できたようです。

こちらは前任者さんの時にダイオードが燃えた事もあるようなので今後も要チェックです。

FIT認定の発電所さんもそれなりに年が経ち、あちこちメンテが必要になってきていると感じます。

これからが保安管理し甲斐がありますね~。何も無いことが一番なのですが、やはり悪いところを発見、対応やメンテナンスしていくことで自分の存在価値を感じます。

ダイオードは外してある予備があったので、さっと交換して発電確認して対応は終了です。

太陽光のメンテナンスでお困りであれば、是非当所に一度ご相談ください。

SOG収納箱

本日は某所の月次点検です。

受変電設備は特に問題なく、お次は引込柱側へ。

SOGの状態確認のため、ボックスを開けると

見事なお住まいです。

こちらは毎月点検で前回点検から1ヶ月半しか空いてないのですがもう卵がびっしり。生命の神秘と力強さに感銘を受けながら駆除準備を進めます。

蟻がSOGに入って誤動作させた事例もあるので二度と来ないようにしっかり除去と侵入防止をする必要があります。

多分、これ、私だけじゃないと思いますが、殺虫スプレーや556とかで滅する際にスプレーの勢いで顔面に返り卵を浴びる苦い経験を。

とならない様に、VC外してSOGを養生、遠めからグリススプレーを当ててから除去します。

侵入経路のブッシング部分をパテで埋めて終了。

今回は何もない月次点検と期待したのですが、問診で何もない、点検しても何も異常ないという月次点検はほとんどありません。持って生まれた宿命でしょうか。

ケーブルの貫通部分はどうしても蟻が入ってきますね。ほかの箇所もここはパテしていた方がよさそうです。

しかしネオシーラーの減りが凄い。5個ずつ買いますがあっという間に無くなってしまいます。ほとんどの場合、絶縁なくても良いかな、と感じるので今後は色んなパテを使ってみたいと思います。

工事中の点検

本日は新規受託した需要家さまの工事中の点検です。

屋上キュービクルを設置するタイミングでお邪魔しました。

何度見ても不思議な光景です。

基本的に工事中の点検は、接地工事、埋設配管敷設、高圧ケーブル入線・端末処理、キュービクル設置、発電機設置の設置、天井裏等の配線敷設、くらいは立ち会うようにしています。

工事中の点検は基本的に週1以上となっています。保安管理上問題なければこの限りで無くても良いようですが、所属団体の保安規定に週1と明記してあるので、上記タイミングも踏まえると週1どころではなく伺っています。

受託段階で対象の工事が済んでいる場合はもう気にしていませんが。

しかし、施工を見ると、保安管理上知っておいた方が良いことが多くあると感じます。接地極なんて、実際どこにどんな風に埋設してあるかなんて、後では絶対に分かりません。

そういえば、最近のキュービクルは下のスリットに網が付いているんですね!

(ここは下が浮いているのであまり意味はないですが)

樹脂のメッシュで侵入防止を作らなくても良くなるのは有難いです。

竣工試験、受電までもう少しです。

屋上まで耐圧試験器を運ぶまでにもう少し涼しくなっていてくれると有難いです。

耐圧試験

本日は高圧ケーブル・PAS更新に伴う耐圧試験の応援作業です。

ケーブルは25m程、今回は交流で耐圧です。

充電電流は50mA程、高圧側の電圧は10,350Vなので、容量は励磁を含めても500VA超というところ。

電源はポータブル電源を使用。ふ、とポタ電のモニターを見ると

42W。めっちゃ低いやん。

そらそうだ、これW表示ですね。コンセント器具でこんな進み電流流す機器とか想定してないですよね。

使用しているのはJackeryの2000new。

残り使用時間を見ると14H。WでもVAでも上手く合わないですね。そもそもこの進み電流で過負荷になった場合、保護機能は効くのでしょうか。

なんて考えているうちに試験は終了。

ポタ電の事は問い合わせてみたいと思いますが、これは回答くるかな~